エアコンの修理
お疲れ様です。整備の谷地中です。今回は車検整備のついでに行ったエアコンの修理です。車両はフィアット500(31212)です。
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中古車でご購入後間もない車両なので大きな修理はありません。エンジンオイルの交換と、輸入車にありがちな排気漏れが見つかりましたので修理します。
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排気漏れには“マフラーパテ”を使って漏れを止める事が多いのですが、”マフラーパテ“だと硬化後の柔軟性が無いので、今回の様に排気漏れ箇所の表面から修理すると、短い時間でパテが剥離してしまい、すぐに修理が必要になってしまう事例が多いです。よって今回は硬化後の柔軟性がありつつ高温対応(最大371℃)の液体ガスケットを使用しました。
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この後、耐熱塗料で塗装をして車検の準備は完了。無事に車検を通りました。
が、ここからが今回のお題のエアコンの修理です。車検入庫時のご用命で、“エアコンの効きが弱い”との事でした。
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エアコン診断の基本である圧力点検をしてみると…
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異常に高い低圧、エアコンコンプレッサーをオフにした時に、高圧/低圧が数秒で均圧になってしまうエアコンコンプレッサー、触れないほど熱くなっている低圧回路、以上の事からエアコンコンプレッサー内部の圧縮漏れの疑いがあるので、エアコンコンプレッサーを交換しました。純正新品が¥90000-と高価なので、今回はリサイクル部品を使います。
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コンプレッサーを手で回して簡易点検をしてみると、リサイクル部品のコンプレッサーはしっかり圧縮しているのに、外したエアコンコンプレッサーは、ほとんど圧縮がありません。
コンプレッサーの不良は間違いないので、原因追求のために現車から外したコンプレッサーを分解してみました。すると…
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更にコンプレッサーの内部を検索すると…
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以上の事から、コンプレッサーの圧縮室のシールの一部が外れて(外れた原因は不明)コンプレッサー内部で圧縮漏れが起こり、低圧側の圧力が高くなり、室内のエバポレーター(蒸発器)内部で充分にガスの霧化が出来なくなり冷えの不良に至ったと思われます。この様な場合、エアコン回路内に異物が廻っている恐れが非常に高いので、エアコン回路を全て外して洗浄した上で、レシーバーを交換するのが一番良いのですが、金額的にも、納期的にも現実的ではないので、エキスパンションバルブ(膨張弁)を交換して作業を完了する事にしました。ただ、このエキスパンションバルブも、なかなかの場所に付いていて…
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だいぶ汚れていました。後は新品を車両に取付けるだけですが、ここで問題発生‼︎ エキスパンションバルブを取付ける2本のボルトを受ける雌ネジがエバポレーター側に固定されていないので、エキスパンションバルブのボルトを締める以前に仮止めも出来ない事態に… 少し考えて、地元のホームセンター“サンデー”に行って材料を調達し(とは言ってもただのボルトですが…)スペシャルツールを作成。
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即席のスペシャルツールでエキスパンションバルブの取付けも完了。エアコンガスを封入してエアコンの動作確認。
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肝心の冷え具合も…
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こんな感じでフィアットの車検整備とエアコンの修理は完了しました。
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