異音修理

お疲れ様です。整備の谷地中です。今回はトヨタ アイシス(ZGM15)の異音修理です。

お客様のご用命は“車内でカタカタと異音がする”との事で、症状確認してみるとエアコン操作パネルの奥の方から、確かに“カタカタ”と異音が発生しています。運転席の床に潜って異音の発生源を探していくと…

この辺りから異音が…
何かが小刻みに動いています。

この部品はオートエアコンの吹き出し口を切り替える部品なのですが、この奥に切り替え用のアクチュエーターがあり、このアクチュエーターが誤作動してしまい、吹き出し口を切り替える部品が小刻みに動き異音を発生させていました。

パーキングブレーキペダルASSYを取り外し、誤作動を起こしているアクチュエーターを取り外します。

アクチュエーターを外したら、誤作動の原因を探る為に更にに分解します。

異音の原因がアクチュエーターが不調なのでアクチュエーターを交換するのが普通なのですが、車齢と部品の価格と納期(デンソーさん扱いの為、入荷まで7日から10日)を勘案して分解修理する事にしました。

アクチュエーター不調の原因は“シュー”の接触不良でした。
シューの相手側ギヤの接点。摩耗はしていますが切れてはいないので少しの調整でアクチュエーターの機能は復活可能です。

シューの接触不良改善の為にギヤ側へのシューの接触圧を調整して組付。車両へ取付けます。

アクチュエーターの誤作動はなくなりました。

今回の作業、不調の原因が判明した段階でアクチュエーターを交換していれば何ともなく完了していた修理ですが、少し捻った対応をする事で部品交換無しで機能を回復させる事が出来ました。

不調があれば何でも交換の風潮の中、自動車整備士はどうあるべきか?を改めて確認させられた案件でした。

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