DSGオイル交換

お疲れ様です。整備の谷地中です。
今回はフォルクスワーゲンのDSGオイルの交換作業です。

現車はアルテオンRライン4モーションアドバンスです。

ご依頼内容はDSG(トランスミッション)のオイル交換(特に不具合を感じての交換ではない)なのですが、リフトアップしての作業なので、ついでにトランスファーオイル、リヤデフオイル、ハルデックスカップリングオイル、エンジンオイルも交換する事になりました。

2.0リッターTSI、湿式7速DSG、4モーションです。

まず、作業前に車両へスキャンツールを繋いでエラー等が無いかチェックします。

作業に影響するエラーは入力されていませんので作業に着手します。

先ずはエンジンオイルとエレメントの交換です。

エンジンオイルをドレン中…

ドレンが完了したらドレンプラグを取付するのですが、近年の欧州車は樹脂製のオイルパンを採用している車両が多く、ドレンプラグも樹脂製です。しかも、1作業毎の交換が指定されている上、ドレンプラグ専用のスペシャルツールが必要です。

ドレンプラグを取付したらオイルフィルターを交換します。

現車のオイルフィルターはエンジン上部にあります。

オイルフィルターを交換してフィルターケースを現車へ取付けます。締付けトルクは20Nmです。

そして、今回のお題のDSGオイルの交換作業です。

DSGオイル交換の際には、DSGオイルフィルターの交換は必須ですので、先にフィルターを交換します。フィルターはミッションの上部、バッテリーの下の辺りにあります。

フィルター外れました。この後、フィルターを交換してミッションへ取付。DSGオイルの交換へ…

現車のDSGオイル、交換時の量は約6.0ℓで前側と後側からドレンします。

ドレンが終わったら、後側のドレン部にスペシャルツールを繋いでDSG オイルを注入するのですが、作業状況の写真を撮り忘れました。注入したDSG オイルはコレです。

純正の使用が理想的なのですが、純正オイルは非常に高価なので、少しだけ安価なドイツ リキモリ社製のDSGオイルを使いました。この後、DSGオイルのレベル調整を行います。DSGオイルが35℃〜45℃の時に後側のドレンプラグを外して、オーバーフローの具合を観察しながら調整をします。

DSG オイルのレベル調整を終えたら、トランスファーオイルとリヤディファレンシャルオイルの交換作業に移ります。

トランスファーオイルとリヤディファレンシャルオイルは共通です。今回は純正オイルを使いました。

最後に4モーションの核心機構の“ハルデックスカップリング”のオイルを交換します。

しっかりドレンして新しいオイルを注入します。ハルデックスカップリングオイルもトランスファー、リヤディファレンシャルもスペシャルツールを使ってのオイル注入です。

これで作業完了と思っていたら、バッテリーが弱っている事が判明し、バッテリーも交換する事に…

バッテリーの性能レベルは”EFB+”なので、同じ性能レベルのバッテリーへ交換。

こんな感じでフォルクスワーゲンアルテオンの作業は完了しました。

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