朝一だけステアリング操作ができなくなります

お疲れ様です。整備の谷地中です。今回はマツダ スクラム(DG17V、スズキ エヴリィのOEM車両)のステアリングの修理です。

現車の症状は、“早朝(外気温−2〜3℃以下)に車両を動かそうとすると、ステアリング操作出来ないほど重くなってしまい、無理に操作をしていると普通に操作出来る様にはなるが、同時に電動パワステの警告が点灯する”という症状です。

C1141が過去値で入力しています

メーカーのC1141の診断ステップに従って診断しましたが異常な箇所は発見出来ず…(入庫してから症状が出せていないので当然ですが…)

いろいろ情報を集めてみると、ステアリングギアボックスとステアリングシャフトの接続部に水が侵入し、その水が凍結してステアリング操作が出来なくなるという事例がありました。まさかと思いながらもステアリングギアボックスとステアリングシャフト間のゴムブーツを外してみると…

赤い囲みのブーツの中にジョイント部があります
ご覧の通り、大変な事になっていました…
室内側のステアリングシャフトの動きは良好でした

この様な状況なので、お客様の了解を得てステアリングギアボックスをリビルト品へ交換していきます。

現車のステアリングギアボックスを交換する際、サービスマニュアルではラジエーターを取り外す事になっていますが、修理金額と時間を節約する為に、作業領域は狭くなりますがラジエーターは外さないで作業を行います。

ストラップでラジエーターとエアコンコンデンサーを吊りながら…
なんとか車両からステアリングギアボックスが外れました

タイロッドエンドとハーネスクランプをリビルト品に移動して車両を取付。

車両はの取付完了

この後、外装の復元とサイドスリップの調整を行い、試運転を実施。無事に納車となりました。

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