DPF警告灯が点滅

お疲れ様です。整備の谷地中です。
今回は加速中にDPFの警告灯が点滅してしまい、エンジンの出力が制限され、普通の走行が出来なくなってしまう不具合の修理です。
車両は平成20年のハイエース(KDH206V、1KDエンジン搭載車)です。現車のオーナー様は出張が多い方で、今回の不具合も出張先で発生してしまいました。近くのトヨタディーラーさんに緊急で入庫して点検してもらうと、“DPFの故障コードが記憶されているので、DPFの交換しないと治らない”との見解でした。修理金額の概算見積は¥300000-。修理しなければならないのですが、お客様の業務の予定もあり、八戸に戻ってから修理する事になりました。
当社に入庫頂きましたので、現車の故障コードを確認すると…消去されてました。この状況は故障原因の手掛かりが無くなってゼロからの診断になります。
先ずは症状の確認。①緩加速では症状は発生しません。②キックダウンを伴わない加速で症状発生。しかし、故障コードの記憶は無し。③キックダウンを伴う急加速でも症状は発生。しかし、故障コードの記憶は無し。診断機のフライトレコーダーの機能を使って症状発生時の状態を詳細に点検しても異常なデータは見当たりません。(1週間、毎日、様々条件を変えて試運転してみましたが、決定的な原因は掴めません…) ”んん…何で⁈”
ここで掴み所のない症状の診断で熱くなった頭を冷やす為にメーカーさんの解説書やらサービスマニュアルを眺めてみました。そこで思いついたのが、”もしかして、電子制御がそれ程介入していない部位に原因があるんでないの?“

て事で、発生症状に関連しそうな“EGR(排気ガス再循環)“システムを点検してみますと…

 EGRバルブです。

ご覧の通り、カーボンがべったり付着してます。更に、EGRクーラーも…

カーボンが大量に付着しています。

この状態が症状の直接原因だと自信は無かったのですが、現車のカーボンの堆積は不調をきたす原因になるかも?と思い、洗浄してみました。

 洗浄したEGRバルブ。

EGRクーラーも洗浄して車両に組み付け、試運転してみると………

不調が改善されました。作業をした自分も信じられなかったのですが、これまで悩ませられていた症状は一切発生せず、加速も良好。高額修理になりそうだった現車は、EGRのガスケット類と、油脂類の交換で作業完了。かなり悩ませられた車両でしたが何とか作業完了出来ました。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です