混油にご注意

お疲れ様です。整備の谷地中です。

今回は混油事故について書きます。年間の業務の中で数回あるのですが、ディーゼルエンジンにガソリンを給油してしまい、走行出来ないので燃料入れ替えをして欲しいとの依頼が入る時があります。

この作業はかなり厄介で、混油してしまった段階で気付いてエンジンをかけなかった場合は燃料タンク内の燃料を入れ替えするだけで済むのですが、混油に気付かずにエンジンをかけてしまい、更に走行してしまうと大変です。ディーゼルエンジンは高圧を生成するポンプや、燃料を噴射する為のインジェクターの潤滑に燃料を利用しているので、ガソリンが混入してしまうと、ポンプやインジェクターの潤滑が出来ずにポンプやインジェクターの磨耗が短時間で進行してしまいます。

今回の患者さんはトヨタ ハイエースのGDH206V、令和2年2月の登録車両です。

現車は、給油時に混油に気付かずに走行してしまい、燃料の入れ替えと燃料系部品の総交換が必要になりました。先ずは燃料の入れ替えと燃料フィルターの交換。

 フィルターケースの画像

ケースの底に金属粉が沈んでいます。やはり異常な磨耗が発生してしまった様です。

この状況ですので、お客様の意向もあり、燃料系部品を総交換します。

 高圧ポンプ(サプライポンプ)

 インジェクター

 コモンレール

 高圧燃料パイプ

その他、周辺部品を交換。インジェクターコードの設定と燃料噴射量の学習を終えて正常動作を確認。作業完了となりました。

今回の作業、作業した自分も楽ではなかったのですが、修理金額も支払いが楽な金額で済みませんでした。総額は¥50万と少し… ディーゼル車のエンジン系の部品は非常に高価な部品を使っているので仕方ないのですがね。幸いな事に保険対応出来ましたので事なきを得ました。

 

お問い合わせ

ご質問などございましたらお気軽にお問い合わせください

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です