エンジン交換
お疲れ様です。整備の谷地中です。今回のネタはエンジンの交換作業です。エンジンを交換する車両はトヨタプリウス(ZVW30 総走行距離40万㌔)。車検整備でお預かりしたのですが、車検整備以外のご依頼があり、走行中に白煙を吐いてしまうので診て欲しいとの事。点検したところ、白煙の原因はヘッドガスケットの劣化で燃焼室にクーラントが侵入した事によるものでした。代替もご検討されましたが、このご時勢、新車はすぐに納車されない、中古車は高いという事で修理する事に… 総走行距離を勘案してヘッドガスケットの交換ではなく、リビルドエンジンへの交換作業を行いました。先ずはパワートレインASSYを車両から取外します。
エンジンルームの周辺部品取外し中…
即席のエンジンジグを作って…
サブフレームを外します。
ジグにパワートレインASSYを載せたら、ボディをリフトアップ…
パワートレインASSYが外れました。
次はトランスアクスルからエンジンを分離…
エンジンの分離完了です。
これから載せるリビルドエンジン。
周辺部品をリビルドエンジンに移動して…
トランスアクスルへドッキング。
パワートレインASSYとボディをしっかり位置合わせしながら…
少しずつボディを下ろしていきます。
あと少し…
この辺りの作業が一番緊張します。
ドッキング完了。
サブフレームを復元したら、エンジンルームの部品を復元していきます。
インバーターを取付。
作業箇所の再点検をすませたら…
エンジン始動前に診断機を使ってシステムチェック。異常なしを確認したら、READY ON! この後、入念な試運転を行い作業部位の再点検を行い、無事に納車できました。プリウスのエンジン交換は初めてで、かなり緊張しましたが楽しい作業でした。
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