エンジンマウント交換
お疲れ様です。整備の谷地中です。今回は少し前の作業なのですが、エンジンマウントとトランスミッションマウントの交換作業です。
車両はメルセデス・ベンツ GLC250 4MATIC (X253)です。

中古車でご購入され、弊社で納車時の点検とメインテナンスをさせて頂きました。その際、エンジンの振動が車内に響き過ぎているので交換をご提案させていただき、弊社の入庫スケジュールの都合により作業が出来なかったのですが、やっと作業出来る様になりました。
さっそく作業開始ですが、現車はターボ車で4輪駆動車なので作業スペース的に苦しい作業です。

先ず、触媒を外すためにエンジンルーム内で各部品を取り外して作業領域を広げます。車両下側に移って…

左側はそれほど外す部品は多くないのですが、左右のドライブシャフトを外さないとエンジンマウントの交換が出来ないため、左右のドライブシャフトを外すのですが、左右ともドライブシャフトを外すにはフロントサスペンションの一部を分解しなければなりません。

アッパーアームとスタビライザーリンクを切り離します。

ドライブシャフトが外れたら、エンジンホイストでエンジンを上方へ逃がせばエンジンマウントが外れます。

ここで問題が発生しました。左のドライブシャフトのアウターブーツが少し破けていてグリースが漏れています。このままでは良くないのでアウターブーツを交換しようと部品商さん注文したら、”アウターブーツ単体の供給が無く、ドライブシャフトASSYの交換が必要”との解答が… しかも価格は税別で約¥270000-‼︎部品供給の形態と価格に驚きながら、何とかブーツのみの交換が出来ないか調べていたら、県外にある部品商さんが、条件付きですがブーツ単体の供給をしている事がわかり、ドライブシャフトの現品番号に対応するブーツを供給してくれました。送料、税込でも¥10000-を切るので安価な上、しっかりした部品です。

ドライブシャフトアウターブーツの交換が完了したので、エンジンマウント交換作業の再開です。

新品のマウントは高さがあるため、もう少しエンジンを上方へ逃がして取り付けし、車両の復元をします。


エンジンマウントの交換は終わりましたが、トランスミッションマウントの交換作業が残っているので、次の作業に入ります。


肝心の振動ですが、作業前とは比較にならないレベルで振動はなくなりました。輸入車のエンジンマウントは国産車より劣化が早い傾向ですが、国産車でもエンジンマウントの劣化での振動は発生します。目立たない部品ですが、交換すればび快適になりますよ。
この一年、三八五整備を御愛顧いただきありがとうございました。
2026年もよろしくお願い申し上げます。
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