オイル漏れの修理

お疲れ様です。整備の谷地中です。今回は日産キャラバン(E25系)のエンジンオイル漏れの修理です。E25系のZD30エンジンではよくあるのですが、タイミングギアケースのガスケットやクランクシール、オイルポンプのOリングの劣化でエンジンオイルが漏れて、エンジン下部が凄く汚れてしまいます。漏れの初期なら漏れ止め剤で止まる場合もありますが、今回の車両は漏れ止め剤も効かない程の劣化状態なので、エンジンの一部を分解してオイル漏れの原因となっているタイミングギアケースのガスケット、クランクシール、オイルポンプOリングを交換します。

エンジン前廻りの部品構成

作業の流れは、①4WD車なのでフロントデフを外し作業領域を確保。②オイルパンを止めている20本のボルトの内、外からは外せない3本のボルトを外す為にミッションを降ろす。③オイルパンを外す。④タイミングチェーンケースを外す為にヘッドカバーを外す。⑤タイミングチェーンケースを外す。⑥タイミングギアを外す。⑦タイミングギアケースを外す。⑧タイミングギアケースのガスケットとオイルポンプOリングを交換。という流れです。

先ずはフロントデフを降ろします。

降ろしたフロントデフ

ここで早速トラブル発生!フロントデフを支えているブラケットが破断してデフが遊んでいました。

赤丸の部位が破断箇所
2箇所も破断していました。

破断したブラケットは新品へ交換します。次はオイルパンを外します。

やっとオイルパンが外れました。

次はヘッドカバーを外します。

ヘッドカバーを外した状態。

次はタイミングチェーンケース…

クランクプーリーを外してタイミングギアケースを外します。

タイミングギアケースも外れました。

上の画像内の黒いプレートの裏にタイミングギアケースのガスケットとオイルポンプOリングがあります。そしてガスケットとOリングを交換します。

復元作業中…

後は復元作業です。ただ、複数あるタイミングギアの全てをきっちり位置合わせしなければならないので、そこはかなり緊張しますが楽しい作業でした。

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