車体振動の原因は…

お疲れ様です。整備の谷地中です。

2月も半分を過ぎて、八戸では“えんぶり”の季節に入りました。この季節になると八戸は春までもう少しです。

さて、今回の患者さんはJB23のジムニー。総走行距離は17万㌔の車両です。

 結構距離が延びています。

お客様のご依頼は、“走行中にクルマの車体が振動するので診て欲しい。60㌔を超えるとはっきり分かる”との事。お車を引取りして、そのまま試運転へ出発。結果は…

①お客様の訴える通り、60㌔を超えると車両の床に伝わる細かい振動が発生。

②60㌔から、更に速度を上げると振動が強くなる。

③アクセルペダルを放すと振動は弱くなる。

④ステアリングに振動は出ていない。

⑤4輪駆動にしても振動の強さ、速度域は変わらない。

上記の結果から不具合箇所を推察しますと、⑤の結果で前のプロペラシャフトの不具合は除外されます。④の結果からステアリング系の不具合も除外。②の結果からタイヤ&ホイール系での不具合の恐れは低くなります。で、③の結果からトランスミッション↔︎トランスファー間での不具合を疑い、リフトアップし車両を点検します。

 不具合箇所見つけました!

この部品はトランスミッションとトランスファーを繋ぐプロペラシャフトです。一般的にプロペラシャフトは1本、または4輪駆動車の場合は2本使っているのですが、現車のジムニーは3本使われています。

 プロペラシャフトの部品図です。

部品図の1番上が今回不具合が発生したプロペラシャフトで、真ん中がフロント側のプロペラシャフト、1番下がリヤ側のプロペラシャフトです。

画像の赤い囲みの部分、 “スパイダージョイント”という部品でプロペラシャフトの角度を吸収してシャフトをスムーズに回転させるために重要な部品なのですが、スパイダージョイントに4個付いているベアリングのうち、1個のベアリングが破損してガタが発生していました。この部品が破損するとプロペラシャフトがスムーズに回転出来ず、振動が発生してしまいます。今回の症状はプロペラシャフトジョイントの経年劣化による振動でした。

本来ならスパイダージョイントだけを交換すれば良いのですが、破損したプロペラシャフトだけはスパイダージョイントの単品供給がないので、アセンブリ交換になります。

部品の構成。ご覧の通りです。

画像の青い囲みがスパイダージョイントです。3本あるプロペラシャフトの内、前と後のプロペラシャフトにはスパイダージョイントの単品供給があるんですけどね…

お客様へ車両の状況を説明し、了解を得て新品のプロペラシャフトに交換します。

 現車の下廻り

 交換作業中…

作業領域が広い様で少し狭いため、左側のトランスファブラケットを外すと楽です。

 外れました。

現車はAT車で、シャフトを外すと少しATFがこぼれますが、組付後に補充します。

 破損部品(左)と新品(右)

 破損したベアリング

この後車両を復元していきます。

 新品シャフトを取付

 トランスファブラケットを取付

車両をリフトダウン後、作業中にこぼれてしまったATFを補充。試走を行い症状の完治を確認し納車となりました。

 

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