雨漏れの修理
お疲れ様です。整備の谷地中です。
今回は雨漏れの修理です。車両はフォルクスワーゲンゴルフⅤ(1K系)です。
作業中…
現車は助手席の床のカーペットが濡れてしまうので、侵入箇所の確認と修理をして欲しいとのご用命です。まず、車両の屋根から水を流してのシャワーテストをしてみました。助手席のカーペットを捲ってみると…
囲みの部位が濡れています…
更にシャワーテストを続けると、かなりの量の水が流れてきました。この状況から、水が侵入する部位は助手席の前側、フロントガラスから左ホイールハウスの周辺が疑われます。ここで水が侵入してくる位置を特定する為にスペシャルツールを使います。
“ソニックチェック”
このツール、ノイズの発生源を診断するツールなのですが、画像左側の超音波を発生させるトランスミッターと併用すると、液体の漏れ箇所や気体の漏れ箇所の特定に役立つ優れ物です。
漏れ箇所探索中…
スペシャルツールを駆使して漏れ箇所を探索していくと、反応がありました。 左足廻りの取付部付近…
囲みの部位で反応がありました。
反応があった場所はフロントガラス下のパネル、エンジンルームのパネル、ホイールハウスのパネルを複雑に組み合わせている部位で、合わせ面はシーラーで防水してあります。現車は経年劣化でシーラーに亀裂が入り、その亀裂から水が侵入していました。
画像はホイールハウス内のシーラーの亀裂
さて、修理ですが、亀裂が入ってしまったシーラーを剥がして、新しいシーラーを塗るのが一番良いのですが、時間も作業工賃も大きくなってしまいますので、お客様と相談の上、漏れ箇所のみにシーラーを塗る事になりました。
シーラー塗布中…
ホイールハウス側にも…
シーラーの乾燥を確認してから、再度シャワーテストを実施。漏れはなくなり良好となりました。
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