車検整備しました
お疲れ様です。整備の谷地中です。
今回は車検整備について書きます。車両はアウディTTクーペ(8J系)です。輸入車ですので、部品の入荷に若干の時間が必要になるため、現車は予め車検の見積をし、部品が入荷してからご入庫頂いております。
作業開始です。
まずはバッテリーの点検。現車のバッテリーはトランクの中に設置されています。
トランクの右側にあります。
バッテリーテスターを使って点検した結果、充電量が足りなかったため充電します。
充電中…
充電しながら次の作業へ。車両をリフトアップして、足廻りやブレーキの整備作業に入ります。
ホイールを外します。
ホイールを外すにはホイールボルトを外さなければならないのですが、欧州車の一部車両にはホイールボルトの保護キャップが取付られていて、スペシャルツールが無いとキャップを外すのが大変だったりします。ここで、スペシャルツールの出番です。
ドイツの“ハゼット”製のツール
こんな感じでキャップを掴みます
この後、ホイールボルトを外してブレーキの点検/清掃/給油作業を行います。
フロントブレーキ…
分解中…
フロントだけでなく、リヤのブレーキも分解し清掃/給油。この後、ブレーキフルードの交換を行います。
純正ブレーキフルードを使用。
ブレーキ廻りの作業が終わったらエンジン廻りの作業に入ります。エンジン廻りの作業はエンジンオイルとエレメント交換、エアエレメント交換、ファンベルト交換、及びエアコンフィルター交換です。
先ず、エンジンオイルをドレンします。
エンジンオイルドレン中…
エンジンオイルのドレンが終わったら、ドレンプラグを締めるのですが、現車のドレンプラグは1回毎の交換が指示されているので、新品に交換します。
ドレンプラグを規定トルクで締付
次はエレメント交換。
現車のエレメントはエンジンの上から取付られています。
新しいエレメントの取付完了
次はファンベルト交換。予め、左ホイールハウス内のカバーを外してあります。
作業領域はそこそこ狭いです
現車はファンベルトの張りを自動調整する“オートテンショナー”が使われているのでオートテンショナーを一時的に固定します。
サービスホールにピンを挿して固定
交換するベルトはドイツの“コンチネンタル”製。
このベルト、他社のベルトと違って
使用過程でのベルト鳴きを抑制する加工がしてあります。それは…
ベルト背面のギザギザ加工…
このギザギザ加工のおかげで、ベルト鳴きをかなり抑えられます。
次の作業はエアエレメント交換。
ケースを外して…
新品に交換…
新品と旧品との比較…
結構汚れちゃってます…
最後の作業はエアコンフィルター交換です。現車のエアコンフィルターはグローブボックスの奥に取付られています。
交換作業中…
かなり汚れています…
新品組付け中…
一連の作業を完了した後、車両の総合的検査の為に検査場に行きます。
ブレーキの能力検査…
スピードメーターの検査…
その他、保安基準に適合しているかの検査を合格して車検は完了。
更にこの後、車両のメインテナンスインジケータの初期化作業を行います。
工具のスパナマークが点灯してます
このスパナマークは車両のメインテナンス期限を示すもので、メーカーによって総走行距離、経過日数が決まっています。
リセット完了です。
この後、車検適合証を発行し車検整備を完了しました。
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