便利ツール

お久しぶりです。整備の谷地中です。
サイトリニューアル後の初投稿ですが、以前と変わらず、少しだけコアなネタを投稿していくつもりですので宜しくお願い致します。

今回のネタは断線の修理です。患者さんはN130系のハイラックスサーフ。

この車両は車検整備での入庫です。平成初期の車両なのに非常に綺麗なお車で、大きな不具合箇所も無く、エンジンオイル交換とブレーキフルード交換でお渡し出来そうな状況でしたが、運転席ドアのカーテシーランプが不灯でした。車検に関係の無い箇所ではありますが、せっかくの綺麗なお車ですので修理することに…

 これは修理後の状態。

現車の状況を確認しますと…①カーテシーランプの電球は切れている。②ランプの電源は12Vで良好。じゃあ、電球を交換すれば治るナ!(ここで私は大きなミスをしてしまいました。)てことで、早速、電球を交換。(ここの電球は12V3Wで、一般の部品屋さんでは在庫していない場合が多いです。トヨタ共販さんには在庫があります。)

ですが、電球を交換してもカーテシーランプは点灯しません!

やっちまいました!誤診です。

改めて自分の診断工程を考えると…①は間違いなし②も間違いなし…ですが③を忘れてました。アース回路の確認です。

現車のアース回路を点検すると、アースを出来ていない事が判明。

アースが出来ていない事は判ったのですが、膨大な配線が張り巡らされている自動車の断線箇所の追跡は大変な作業なんです。どうしよ…

で、コイツの出番になりました。

 断線ショート探知機!

発信機をトラブルが発生している回路に接続してパルスを流し、探知機で配線を追いかけて行きトラブル箇所を探知します。

 発信機を回路に接続。

 受信機で探知します。

探知の結果は…

 ヒンジ部の配線でした。

 配線を修理して…

 正常復帰。作業完了です。

今回の作業、自分の診断の甘さで時間がかかってしまいましたが、便利ツールのおかげで救われました。

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