車検整備とクラッチ交換
お疲れ様です。整備の谷地中です。今回は日産 フェアレディZ(Z33)の車検整備とクラッチ交換です
現車は、かなりローダウンしている車両なので4枚のスロープを使わないとリフトアップが出来ない状態でしたが、なんとかリフトアップ。車検整備のメニューはエンジンオイルの交換とエンジンオイル漏れの修理、スパークプラグの交換とクラッチとクラッチマスターシリンダーの交換。車高が低過ぎるのと、ショックアブソーバーの劣化があるので、新品のサスペンションキットへの交換です。では、作業開始です。まずは、大きな作業になりそうなクラッチ系の作業から…
クラッチ交換の為に、触媒以降の排気系の部品を全て取外します。
サビて固着してしまったボルト&ナットは電磁誘導加熱機を使って取外します。
取外した排気系の部品… 次は室内の作業です。
センターコンソールを外して、シフトレバーを取外します。
車両室内の作業は終わったので車両下廻りの作業に入り、プロペラシャフトを外します。普通、プロペラシャフトは重量がある部品なのですが、取外し作業をしていて、やけに軽いと思ったら…
CFRP(カーボン繊維強化プラスチック)製でした。流石のスポーツカー、お金かかっています
プロペラシャフトを外したら、トランスミッションの取外し…
ミッション外れました。次はクラッチカバーとクラッチディスクの取外し…
クラッチカバーが外れて、フライホイールが現れました。見慣れない姿のフライホイールですが、現車は“デュアルマスフライホイール”が使われています。総走行距離が20万㌔近い車両のせいか、フライホイールの摩擦面が荒れていますね…
整備マニュアルを確認すると、“クラッチ交換の際にはフライホイールの円周方向の振れとクランクシャフト軸方向の振れを点検せよ!”と指示されているので、振れを点検…
円周方向、軸方向、共に基準値に収まっていましたので、フライホイールの交換は不要。ディスクとの摩擦面をスクラブして、復元作業を開始しました。
クラッチディスクとカバーの組付は完了しましたので、お客様のご用命にある“クラッチマスターシリンダー”の交換に入ります。長くなりそうなので今回はこの辺で… 次回に続きます。
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