ATF交換しました

お疲れ様です。整備の谷地中です。今回はATF(オートマチック・トランスミッションフルード)の交換作業です。
最近は市場を走っている9割以上の車両がオートマチックトランスミッション車(以下AT車)になっています。これにはCVT(コンティニュアスリー・バリアブル・トランスミッション:無段変速機。以下CVT)も含まれます。
非常に便利な機構なのですが、近年のAT及びCVTの制御は緻密で複雑。だからこそ、なめらかな変速と低燃費を実現出来るのですが、それを支えているのがATF(CVTF)です。このATF(CVTF)ですが、交換する際にはエンジンオイルの交換と同じ様にドレンプラグからフルードを抜いてレベルゲージから規定量を注入するか、レベルゲージのチューブにフルード交換機のノズルを挿してフルードの排出と注入を繰り返して交換する方法が一般的です。メーカーの指示通り、定期的にフルード交換をしている車両なら問題が発生する恐れは少ないのですが、交換履歴が不明の車両や、新車時から一度も交換した事がない車両においては、一般的なフルード交換方法ではトラブルを誘発する恐れがあります。

 例:9万㌔無交換の200系ハイエース(4速AT車)

 黒い物体は摩耗粉を吸着する為の磁石です

 9万㌔も無交換だと、この位の摩耗粉が吸着されています。

例をもう1台…

 GRX135のマークX(総走行距離14万㌔、6速AT車)

 吸着された摩耗粉が剣山みたいになっています

近年のATは変速段の多段化や変速速度の高速化、変速品質の向上に伴いATの負荷は大きくなっています。その為に昔のATよりも摩耗粉の発生が多い傾向にあります。ATFを長く交換していない車両や、新車時から無交換の車両のATF交換を一般的な交換方法で交換した場合、この摩耗粉がATF注入の際に内部で舞い上がってしまい、油圧経路に詰まり、不具合を発生させてしまう恐れがあります。今回ATF交換を行ったハイエースは9万㌔無交換、マークXは前回交換から6万㌔走行、不安要因が一杯だったのでATオイルパンを外してATF交換を行いました。

 ハイエースのオイルパン。清掃後…

 マークXの方も同様に清掃…

 ATフィルターも交換します

ATオイルパンを車両に組み付けしたらATF注入です。ハイエースはATFレベルゲージのチューブからATFを注入するのですが、注入するATFは…

 

当社で注入するATFは、ATサプライヤーでも有名な“アイシン”さんのATFを使っています。CVT車も“アイシン”さんのCVTFです。では、早速注入…

マークXはATFレベルゲージが無いのでサービスホールからスペシャルツールを使ってATFを注入します。

 AT左横からの注入です

この後、エンジンを始動。ATFの温度を確認しながら、更にATFを注入。

 ATF温度データ確認中…

ATFが規定の温度に達したらATFレベルチェック用のプラグを開放。チェックホールからのATFのオーバーフロー度合いを確認し…

 オーバーフローするATFが滴下になったら…

 レベルチェックプラグを締付し作業完了です。

各部点検後に試運転に出ましたが、作業前とは違い変速ショックがかなり改善されました。

 

 

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