ウォッシャー液が出ません

お疲れ様です。整備の谷地中です。
今回のネタはウォッシャー液が出なくなってしまったトヨエース(XZU系)の修理です。
現車は車検整備でお預かりした車両で、総走行距離も年式の割には伸びていないので消耗品の交換で整備完了と思われたのですが、電気廻りの点検で右側のウインドウォッシャーノズルからウインドウォッシャー液が出ないのと、左側のウインドウォッシャー液の勢いが弱いので診断/修理を行いました。
現車のウインドウォッシャーのタンクは助手席側(左側)に搭載されているので、ウインドウォッシャー液噴射時のウインドウォッシャー液の流れは、ウォッシャータンク→左側のウォッシャーノズル→右側のノズルとなります。左側のウインドウォッシャーは勢いが弱いながらも噴射はしているので、現車は左側のウォッシャーノズル⇆右側のウォッシャーノズルの間で不具合が発生している疑いがあります。で、ウォッシャーノズルが付いているフロントパネルを外してみると…

 パネルを外してみると…

※フロントパネルを外すには、左右ミラーのパネルを外す必要があります。

枯葉が出てきました。この部分、走行風は殆ど流入しない部分なので枯葉が進入する事は考え難いのですがね… で、左右のウォッシャーノズルの分岐部を点検すると…

 不自然なホースの切れ方…

切れたホースの断面と、不自然な部分への枯葉の堆積から、何らかの小動物が現車に“巣”を作って、その際にウインドウォッシャー液のホースを齧ってホースを切ってしまい、左側のウォッシャー液の勢いの低下と、右側のウォッシャー液が出ない症状に至った様です。

原因が判明したら作業は簡単。“ホースを交換したら直るべ!”と電話でウォッシャーホースを部品商さんに在庫を聞いても“在庫無しです”との回答。 “そうだよねー、ウォッシャーホースは簡単に切れてしまう部品ではないしねー”と電話を切って、車両の納期は迫っているし、どうすっかな〜と、工場にあるジャンクパーツを漁っていたら、偶然スズキのウォッシャーホースが出てきました。軽の部品とトラックの部品は合わねーべな〜と試しに合わせててみたら…

 ピッタリ!

トヨタのクルマにスズキの部品を取り付けして作動確認…

 バッチリ直りました。

 

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