プリウスの車検

お疲れ様です。整備の谷地中です。4月に入りましたが寒暖の落差が大きくて、体調管理が大変ですネ。さて、今回のネタはプリウス(30系)の車検整備です。

 総走行距離は約9万㌔

普通のクルマなら9万㌔位の総走行距離だと消耗部品の交換が多くなるのですが…現車は“ハイブリッド車”。ほとんど消耗部品がありません。30系プリウスはファンベルトがありませんので、交換する事はありませんし、ブレーキング時には“回生ブレーキ”が先に作動するので、ブレーキパッドも従来のクルマからは考えられないほどに磨耗しません。

 現車のブレーキパッド。

 前側。残量は約5㍉。

 後側。残量は約6㍉。

前後とも、新車時から現在の総走行距離に至るまで、1度も交換していないのですが、新品の半分程度しか磨耗していません。ですので交換は不要。ただ、“回生ブレーキ”の影響でフロントタイヤの磨耗傾向が強いので、タイヤの状態には注意が必要です。

 リヤタイヤの状態。

 フロントタイヤの状態。

フロントタイヤは結構磨耗しています。燃費に貢献する“回生ブレーキ”ですが、タイヤには良くないようです。こまめなタイヤローテーションが必要ですね。

殆ど交換部品がなさそうなプリウスですが、車検時に必須の交換部品があります。それは“ブレーキフルード”です。

法律上は車検時に絶対交換しなければならない訳ではないのですが、非常に劣化が早いために、当社では車検時に必ず交換しています。

このブレーキフルード交換、普通のクルマなら従来の方法で交換できるのですが、ハイブリッド車のプリウスは診断機を使っての作業になるので、少し手間がかかります。(プリウスだけではないのですが…)

※診断機を使わなくても作業を行う方法もありますが、作業ミスの危険度が高いために、当社では必ず診断機を使っています。

 診断機の画面。

 診断機の指示に従い作業。

 ABSポンプ駆動中…

 10秒待機して…

 作業完了です。

こんな流れでプリウスの車検整備は完了しました。

 

 

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