ターボチャージャーの異音

お疲れ様です。整備の谷地中です。
今回のネタはターボチャージャーからの異音です。車両はトヨタ カルディナです。総走行距離は17万㌔…

 型式 ST215Wです。

お客様のご依頼は“加速するとエンジンルームからサイレンの様な音がする”との事です。試走の感じだと吸気系に不具合を抱えていそうです。

早速、現車を点検すると…

 ターボ内の風車がガタガタです。

ここでターボチャージャーについて簡単な説明をします。ターボチャージャーは、エンジンから出る排気ガスの勢いを風車で受けて、吸気側の風車を回し、エンジンにいっぱい空気を送ってパワーを出すシステムです。ターボチャージャーは非常に精密な部品で、1/100mmレベルのクリアランスで組付されています。

その為、ほんの少しのクリアランスの狂いが様々な不具合を起こしてしまう事があります。現車のターボチャージャーは、風車にガタが出てしまったために周辺の部品に風車が接触してしまい、サイレンの様な異音が発生していました。こうなるとターボチャージャーASSY交換が必要です。

お客様に作業の承認を頂き、早速交換作業に入ります。

 交換前の状況。

 インタークーラーを外して…

※インタークーラー : ターボチャージャーで送った空気を冷却してエンジンに送られる空気の仕事量を高める部品。

 触媒を外します。

※触媒 : エンジンから排出された排気ガスの有害成分を浄化する部品。

 外れた触媒。結構大きい部品です。

 ターボチャージャーが外れました。

 外したターボチャージャー。

この後新品部品を取り付けるのですが、ターボチャージャーの破損による2次トラブルを防ぐために、旧い部品のダメージを確認します。

 ターボチャージャーを分解。

 風車が見えます。

 赤い囲みの部分が接触痕です。削れています。

相手側も…

 接触痕があります。

風車を詳しく点検したところ、削れてはいますが割れや欠損は無いので2次被害の恐れは無いと判断。新品部品組付に行くところですが、もう一つ点検する箇所があります。風車の潤滑系統です。

画像はターボチャージャーに潤滑油を送るパイプです。

 詰まりは無く、走行距離相応の汚れ…

オイル管理は良かった様です。この状態なら洗浄して再使用でも問題は無さそうです。

各部の確認を終えたので、新品部品を組付していきます。

 組付中…

 触媒も取付完了。

この後、インタークーラーを取付。オイル交換と各部の点検/確認作業を行い納車となりました。

現車のターボチャージャーはトヨタオリジナルのターボチャージャーなのでリビルト部品の供給が全国で1社しか無い上、リビルトの条件が非常に厳しく、ターボチャージャーのダメージによって追加料金が発生してしまいます。現車のターボチャージャーの状況から判断して新品での対応の方が金額を抑えられる為、新品交換の対応となりました。(総額は約300,000-)

 

 

 

 

 

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