エンジンチェックランプ
お疲れ様です。整備の谷地中です。
今回のネタは、日産エクストレイル(DNT31 平成23年3月登録)です。
現車はエクストレイルでは珍しいディーゼルエンジン(M9R型)搭載車です。
先代のエクストレイルです。
入庫理由は、走行中にエンジンチェックランプが点灯して消えないとの事ですが、エンジンの不調はありません。
エンジンチェックランプが点灯しているという事は、エンジンコントロールユニット内には何らかのトラブルが記憶されていますので、スキャンツールを接続してエンジンコントロールユニット内のトラブルコードを確認すると…
トラブルコードP0488(EGR※システム異常)が記憶されています。更に、現在も故障は継続しているために、トラブルコードの消去が出来ません。
※EGRって?Exhaust Gas Recirculation(エキゾースト ガス リサキュレーション)排気ガス再循環。ディーゼルエンジンでは排気ガス中の有害ガス(NOx : 窒素酸化物)を低減する為に、排気ガスを吸気側に循環させる機構が搭載されています。
現車の分解作業中…
で、P0488のトラブルコードが発生しているという事はEGRバルブの異常か、それに繋がる配管の詰まりが疑われます。外れた部品を点検すると… こんな状態になってました。
現車のEGRバルブです。
排気ガス中に含まれるカーボン(煤)がバルブに詰まって、EGRバルブが作動出来なくなっていました。
クルマ側はEGRバルブを作動させたいのに、カーボンが邪魔をしてEGRバルブが作動出来なかった為にエンジンチェックランプを点灯させて、ドライバーにシステムの不調を知らせていました。
バルブだけではなく、配管の方も…
半分詰まってます。
クリーニングで対応する事も考えましたが、現車の総走行距離は30万㎞を超えている事を勘案し、EGRバルブと配管を新品に交換。エンジンチェックランプの点灯は無くなり、エンジンの不調もありませんでしたので納車となりました。
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