便利なテスター

お疲れ様です。整備の谷地中です。
今回のネタは“便利なテスター”という事で、我々が普段の業務で使用しているテスターをご紹介します。

 イグニッションコイルチェッカーです。

このテスターは日立オートパーツ&サービスさんの製品(HCK-701B)で、ガソリンエンジン車には必ず装着されている“点火コイル”※を診断する為のテスターです。

※点火コイルって?:ガソリンエンジン車のスパークプラグに火花を発生させる為の重要な部品です。

 軽自動車の参考画像です。

で、この部品(点火コイル)ですが、劣化するとエンジン不調を引き起こしてしまいます。スパークプラグに正常な点火エネルギーを送れなくなってしまうので当たり前なのですが…

自動車整備の仕事をしていると、ガソリンエンジンの点火系の異常によるエンジン不調はよくあるケースなのですが、原因が“点火コイル”にあるのか、“スパークプラグ”にあるのか、それとも他の部位の不具合なのかの判断に迷う事があります。そんな場面で日立さんの“イグニッションコイルチェッカー”が威力を発揮します。

事例として、“イグニッションコイルチェッカー”で計測した点火波形をご紹介します。

正常なシリンダの点火波形…

不調シリンダの点火波形…

2つの画像を比較すると、明らかに違う部分があります。

 正常シリンダの波形…

黄色の囲みの部分が台形になってますが、異常が発生すると…

 異常シリンダの波形…

異常があるシリンダには台形の波形がありません。この波形が意味するのは、点火コイルの異常によって、正常な点火が行われていない事を示します。波形から判断すると、点火コイル不良の疑いが濃厚ですので、点火コイルを交換(4気筒エンジンで、現車の総走行距離を勘案して、4気筒全て新品へ交換)しました。

点火コイルを交換後の波形は…

 ご覧の通り…

異常波形を示していたシリンダも…

 ご覧の通りになりました。

不調だったシリンダの波形は、台形の波形を示せる様になり、エンジンの不調も無くなり、満足できる状態で納車できました。

こんな感じで診断&修理は完了。

今回の点火コイルの診断は、ここまで深く診断しなくても考えられる部品を交換していけば修理は出来るのですが、根拠の無い部品交換はお客様へ無駄な出費と時間の浪費を強いてしまいます。ですので、当社では各種の専用テスターを駆使して入庫されたお客様の“お金”と“時間”の無駄を省きつつ、高い整備品質をご提供する為に努力しております。

 

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