4駆に入りません
お疲れ様です。整備の谷地中です。
11月はタイヤ交換ラッシュを言い訳に、ブログ更新をサボっておりました。申し訳ありません。
12月に入り、県南にも雪が積もりました。降雪で道路状況が悪くなればなるほど、4輪駆動のありがたみを感じますね。
で、今回のネタは4輪駆動のトラブルです。
患者さんは日産バネットのトラックです。
マツダのOEM車両です。
この患者さん、降雪の日に4駆に入らない事が判明し、緊急での入庫です。現車を確認すると…
画像内、緑色の4駆のインジケーターが点滅したままで、4駆に入りません。車両の取説を確認すると、“4駆への移行中に点滅します”との説明。
しかし、1分経過しても4駆に入らずインジケーターは点滅しっぱなしで… これは車両に何かがおきています。
サービスマニュアルを読んでも、現車の症状に適合する診断手順が無い為に、手探りの診断に入ります。
現車の状態を点検して行くと、バックランプが点灯しない事が判明。バックランプスイッチのコネクタが腐食し、断線していました。
修理中…
囲みの部分が腐食により、修理した部分。腐食したコネクターを切り落として防水チューブで直結にしました。
バックランプは点灯する様になりました。
バックランプの不点灯と4駆に入らない症状は繋がらないな〜と思いながら、試しに4駆に入れてみたら…
すんなり4駆に入りました。
???何が起こったの???
改めてサービスマニュアルを読みましたが、詳細は公開されていませんでした。
推測ですが、現車には4駆のコントロールユニットが搭載されており、各ポジションスイッチの状態を監視し、その状況に応じて4駆↔︎2駆へのアクチュエータの作動を制御していると思われます。今回の患者さんは、バックランプスイッチの状況が、予めコントロールユニットに設定された条件と違っていた為に、4駆のコントロールユニットが“あえて”4駆にしなかったと思われます。
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