スライドドアの修理
お疲れ様です。整備の谷地中です。
1月も後半になってしまいましたが、2018年の初投稿です。今年も宜しくお願い致します。
今年最初のネタはスライドドアの修理です。車両はスバル サンバー。
型式はTV2です。
車検整備での入庫ですが、車検整備以外のご依頼で“スライドドアが外側から開け難いので修理して欲しい”との事です。
スライドドアを操作してみると、確かに車外から開けようとしたらドアハンドルの操作感が重いというか、固いというか…変です。内側のハンドルで開けると普通なんですけどね。この状況から外側のドアハンドルのリンク機構に問題アリと判断し、ドアの内張りを外して原因を探します。
原因はこれです。
画像の赤囲みの部品、外側のドアハンドルの動きを変換する部品なのですが、経年劣化の摩耗でガタが生じてしまっています。
外したリンク。
リンクの詳細画像。
ガタは1.5ミリ位です。
このガタがドアハンドルの操作力を吸収しまい、ドアを開ける力が逃げてしまっていました。
原因が判れば対処は簡単です。リンク軸部のリベットを取り外してボルト×ナットにしました。それ以外に少しの加工が必要ですが、オリジナルの状態より遥かにガタを無くす事が出来ました。
加工後の画像。
これを現車に取付けます。
組付後①
組付後②
この後、スライドドアの操作を行い改善を確認。作業完了です。
今回の作業、リンクを新品に交換してしまえば簡単に終わっていた作業なのですが、リンクの構造を観察していて構造の問題が見えました。リンク構造の問題を解決しなければ再度不具合は発生すると感じ、少し手間はかかりましたが、良い意味での“改造”を行いました。
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