エンジンチェックランプ点灯

お疲れ様です。整備の谷地中です。今回は日産アトラス(SZ5F24 ZD30DDTiエンジン)の修理です。ご依頼内容はエンジンチェックランプの点灯と発進時にもたついてしまうとの事です。

早速、診断機を繋いでエンジンチェックランプを点灯させた故障コードを確認してみると…

P0660 “スワールコントロールバルブソレノイド系統断線”の故障コードが現在値で入力しています

スワールコントロールバルブは、吸気工程の一定の条件下で、シリンダー内に強力な“渦”を発生させて、燃費とトルクを向上させる為の機構です。現車を試運転してみると、やはり発進時にもたつく感じがあり、ターボが効き始めると急に加速する、“ドッカンターボ”状態になっています。

サービスマニュアルを見てP0660の故障コードの診断手順に従い、スワールコントロールバルブソレノイド単体を点検してみると…

15.4KΩ。ほぼ断線状態です。

サービスマニュアルには具体的な計測数値は記載されておらず、“スワールコントロールソレノイドに導通があるか無いか”で良否判定する事になっているので、スワールコントロールバルブソレノイドを新品へ交換します。

日産部品さんからスワールコントロールバルブソレノイドが届いたので交換。

29.6Ω。これがスワールコントロールバルブソレノイドの正常時の抵抗値です

スワールコントロールバルブソレノイドが正常になったので、スワールコントロールバルブの作動点検の為、診断機を繋いでアクティブテストを実施してみると…

スワールコントロールバルブは元気に作動しています。

この後、試運転をすると、発進時のもたつきが無くなりZD30DDTiエンジンの豊かなトルクが復活。無事に納車となりました。

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