ブレーキの修理

 

お疲れ様です。整備の谷地中です。今回のネタはブレーキの修理です。患者さんはMCR4#系のエスティマです。現車のオーナー様の訴えは“走行すると前のタイヤが熱くなるので診て欲しい”との事。早速、工場構内を試運転してみると3リッターエンジンを積んでるクルマにしては加速感がありません。更に、アクセルを離すとつんのめる感じがします。これは前側のブレーキに不具合を抱えている恐れが…

 右前輪…

 左前輪…

工場構内の試運転程度なのに非常に熱が発生しています。直ぐ車両をリフトアップしてタイヤを外してみると…

 右前輪…

 左前輪…

かなり過熱してます。これが意味するのは前輪ブレーキが固着し、ブレーキペダルを放していても前輪ブレーキが作動したままになってしまい、引き摺りが発生し過熱。それで前輪のタイヤが熱くなったと思われます。事実、リフトアップした現車の前輪タイヤは手で回せない程の抵抗がありました。

で、前輪ブレーキに不具合を抱えているのは間違いないので前輪のブレーキキャリパーを点検してみます。

 案の定、サビサビです…

更にキャリパーを分解してみると…

 キャリパーピストンも錆びてました。

こうなると、ブレーキキャリパーのオーバーホールが必要ですのでオーバーホール作業に入ります。

 オーバーホールキット…

 内部の錆を除去…

 新しいピストンを用意して…

 キャリパーに組み付けます。

 ゴムブーツも交換です。

この後、ブレーキのエア抜き作業を行い、分解整備記録簿を発行して作業完了です。

<お知らせ>
5月2日(日)から5月5日(水)まで休業致します。5月6日(木)から通常営業致します。

 

お問い合わせ

ご質問などございましたらお気軽にお問い合わせください

ブレーキの修理” に対して2件のコメントがあります。

  1. WASUKE より:

    キャリパーブーツを入れるのは苦手なんだよな。

    1. 谷地中洋 より:

      コメントありがとうございます。確かにブーツを入れるのは難しいですよね。自分が新人の頃は組み立ての時にブーツを破いたり、工具で穴を開けてしまって、先輩方に怒られまくってました。

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