エンジン冷却バイパスバルブの交換
お疲れ様です。整備の谷地中です。今回はスバル フォレスター(SK9 FB25エンジン)の修理です。入庫理由は“走行中にエンジンチェックランプの点灯と同時にメーター内にアイサイトの警告表示が出てきた”との事です。
スキャンツールでの診断結果は…
ご覧の通り、ECM(エンジンコントロールモジュール)にP26A5“エンジン冷却バイパスバルブA位置センサ回路の範囲/性能”のコードが入力。実際の作動値を見ると…
ECMの指示値に対して実際の作動値がずれています。関連部品の診断をした結果、エンジン冷却バイパスバルブの不具合がの恐れが濃厚になったので交換作業に入ります。
エンジン冷却バイパスバルブは左バンクの上側に取付けられているので、インテークマニホールドを外す必要があります。インテークマニホールドの右側にはEGRバルブが取付けられているので、EGRバルブと右側エキゾーストマニホールド間にあるパイプをはずさなければなりません。このパイプを外すのが厄介で…
ミラーを使って鏡像を見ながらパイプを外します。
インテークマニホールドが外れました。次は本題のエンジン冷却バイパスバルブを外します。
エンジン冷却バイパスバルブが外れました。この後、新しいエンジン冷却バイパスバルブを取付けし、分解箇所を復元しエンジン始動。動作確認をします。
ECMの指示値に対して、作動値も大きなズレはなく作動しています。この後、試運転を行い、クーラントのレベル調整をして作業完了しました。
作業は完了したのですが、エンジン冷却バイパスバルブが何故不具合を発生させてしまったのかを確認する為に分解してみました。
部品の外観は全く同じ…
内部がクーラントで濡れています…
電動で冷却水通路の開閉をする様になっているのですが、モーターとギアが組み込まれている部分にクーラントが侵入して不具合が発生した様です。エンジンの冷却をコントロールする重要な部品の上に、安価な部品ではないので、もっと耐久性が欲しいです。
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