ウインカーが点きません。
お疲れ様です。整備の谷地中です。
今回のネタは片側だけウインカーが点かなくなった、ホンダライフ(JB系)の診断と修理です。
左側だけ点きません。
入庫時はウインカースイッチの不調かと思いましたが、先ずは現象の確認。ウインカースイッチの操作、ハザードスイッチの操作、共に左側のウインカーだけ点きません。キーレスリモコンでのロック/ロック解除のアンサーバックでも左側だけ点きません。となると、スイッチ関連の故障ではなく、ウインカーの制御系での故障の疑いが濃厚…早速診断に入ります。
配線図とにらめっこして…
怪しい所が見つかりました。上の画像の赤い囲みの部位、“ターンシグナル/ハザード駆動回路”です。現車はこの回路で左右のウインカーに電源を分配していますので、片側(左側)だけウインカーが点かないという現車の症状と照らし合わせると1番に故障が疑われる部位です。
で、この“ターンシグナル/ハザード駆動回路”を点検したいのですが、位置を確認すると…
アクセルペダルの上に…
画像のヒューズプレートの裏にあります。狭い作業領域の中、なんとか外してみましたが、一つのコントロールユニットになっています。
囲みの部位です。
部品図でも…
コレです…
こうなると、“ターンシグナル/ハザード駆動回路”の単体で点検は出来ませんので、上の囲みの部品を交換してみるしかありません。ギャンブル的な作業になりますが、弊社の“リサイクル事業部”に連絡し、中古部品を用意してもらい、部品交換した所…
正常になりました。
交換した部品は新品定価で¥15000-程で、中古部品では¥6000-程。勿論、中古部品を使って安価での修理が出来ました。交換したコントロールユニットは、ウインカーだけではなく、ドアロックや、ルームランプも制御しているボディ電装の統合コントロールユニットで、小さなコントロールユニットですが、現代の車両では重要な機能を司っています。
多方面で電気仕掛けが当たり前の時代ですが、軽自動車でもここまで電気仕掛けが進んでいる事に自分の勉強不足を感じた案件でした。
これからも技術の進化においていかれない様に勉強していきます。
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